Z世代の子どもたち
GIGAスクールはいいです。学校教育や子どもの学びを大きく変えてくれます。
そうした中で、最近よく考えるのは「Z世代の子どもたち」のことです。Z世代は米国の社会環境をベースにした世代区分ですが、だいたい下記のように理解されています。
日本でも「団塊」「バブル」「氷河期」「ゆとり」とかあります。ただ日本の場合、集団社会と頑強な学校教育で守られた仕組みがずっと続いているので、世代区分は経済環境が反映された程度で、グローバル尺度では「質の変化は誤差の範囲内」と言えます。
話をZ世代に戻します。1997年以降に生まれた子どもは、2021年時点では「24歳以下」ということになります(最近大学を卒業した人たちがフロントランナーになる世代)。
このZ世代は「動画、ゲーム、デバイスが当たり前」の環境の中で育っています。そして教育も学びの中身も、職業もライフスタイルも、それに合わせて変化していきます。
日本は20年以上遅れてフォロー中ですが、実はここで一番注目すべきは「価値観が大きく変化している」点です。
私たちは、変わったようで変わらない日本社会にいるので、「子どももいつかは同じ大人になる」と思っていますが、価値観が違う子どもは「同じ大人」にはなりません。
今後ものすごい『社会の地殻変動』が起きてきます。とすれば、子どもにとって必要なものは? いま大人がしてあげられることは?
次回は「Z世代の学びとは」について考えていきます。