少子化社会の中での教育=異次元の子育て

2022年も今日でおしまいです。長引くコロナ禍に加え、物価高や増税・社会保険、世界的なリセッション懸念など、残念ながら目先的にいい話は見当たりません。

そうした中で、個人的に一番重く感じているのが「出生数が80万人を割り込みそう」というニュースです。

戦後のベビーブーム期に270万人レベルだった出生数は、下図のように減少傾向にあるわけですが、直近の5%を超える減少率は「日本という国をどう運営していくか」といった面だけでなく「我が子の将来」にも関係する、かなり深刻な問題と言えます。

厚労省の予測より「20年も早まってしまった」ことになります。

出典:厚生労働省

少子化の背景には「結婚しない大人たち」とか「子どもは1人で十分」(負担が重すぎる)といった理由があったり、また少子化社会の裏側では「高齢世代の居座り」や「子ども世代へのシワ寄せ」が、子どもたちの気力や自信に大きな負の影響を及ぼしています。

「失われた20年」と呼ばれる日本の経済低迷期に、新人材育成と成長産業創生を怠っていなかったならば、少子化社会でも日本人の多くが人材価値と安定収入を確保し、日本経済も国際競争の中で十分な基盤を維持できていたはずです。

今漸く国策レベルで対応を図ろうとしていますが、真剣に「我が子が安心して暮らせる将来」を考えるのであれば、国の動きを待つのではなく、家庭の判断でどんどん進めていかなくてはいけません。

ここでは、既成の学校教育に乗っかった「学歴と終身雇用を前提としたキャリア」ではなく、自らが「世の中に求められるスキルを身につける」ことが最大のポイントになります。

では、デジタル化がどんどん進んでいく世の中で必要となる能力とスキルとはどういったものでしょうか。そのためには、小学生のうちからどんなことを学んでいったらいいのでしょうか

そしてもう一つは、「子ども一人ひとりの興味と特性にどこまで寄り添えるか」。これには、「決められたことを満遍なく教え込む」伝統的なマス教育とは大きく異なるファシリテーション力も先生方に求められます。

ミント塾は来年も、子どもの特性と強みをベースに、ご家庭と協力しながら、これからの時代に求められる人材作りを積極的に進めていきたいと思っています。