パーフェクトを目指さなくてもいい

日本人は良くも悪くも完全完璧を目指す民族です。そしてそれは一途で実直な教育や職業を通じて、「99.999999999%」という9が11個も並ぶ純度や精度を信仰する人たちを増やしてきました。

その結果、日本人のイレブンナイン信仰は、工業や研究開発、品質、サービスといった面で日本を世界のトップに押し上げました。

しかし、日本が「それはあってはならないこと」とか言っている間に、世界は「何が起きても不思議はない」「すべては当然起こりうる」を前提にドンドン社会のシステムを組み替えています。21世紀のグローバル社会では、日本が世界の変化や成長から取り残されるかもしれません。

最近の子どもたちは、正解や答えをすぐに求めたがります。テストなどでも自信がないと答えを書くことすらしなかったり。イレブンナインの大きな副作用です。

その一方で「うまくいかないから面白い」と言いながら、ロボットやプログラミングに没頭する子どもたちもいます。

試行錯誤の中から答えが見えてくる。最終解ではないけれど、ベストプラクティスを積み重ねながら少しずつ状況を改善していく。

日本もかつてそうだったように、そんな創造的で楽しいステージに戻ってみるといいかもしれません。