子どもは大人よりカシコイ
たとえばPythonとかだと、第一歩はたいてい「print(‘○○○’)」といったコードからはじまります。これを入力すると「〇〇〇」がコンピューターの画面に現れてきます。
プログラミングの基本は構文の習得ですが、そればっかりだと子どもたちはすぐ飽きてしまうので、そこに色々なネタを入れます。ミント塾はプログラミングの知識や技術の横で「自分を発信すること」「考えること」もトレーニングしています。なので「○○○にみんながニッコリするセリフ入れて」とか言ったりします。
すると、1ミリも動けなくなってしまう子どもが出てきます。特に学校の勉強ができる子どもによく見られます。思考が停止してしまうのか、たくさんのことが思い浮かんで決められないのか。長年通ってくれる子どもが多いので、一人ひとりのことはそれなりに知っているつもりですが、こういった状態というのはなかなか内面が読み取れません。
大人はアレコレいろんなことを考えます。そしてなんとかしなければと思います。
そんなとき、すかさず誰かが「先生、なに言ってんですかー」とか「ほかのことでもいいんですか?」とか。「いやです」とか。完全スルーの子どももいたり。すると固まった子どももほっとして、なにもなかったようにみんなで次に進みます。
こんなとき「子どもは大人よりカシコイな」と思います。そして、大人と子どもで作る学習コミュニティの大切さを改めて感じます。