子どもから夢とチャレンジを取ったらただの大人

式で書くと、

子ども −(夢+チャレンジ)= ただの大人(予備軍)

日本の子どもはよく勉強します。特に、お受験(小学校)や中学受験を目指す子どもは、小さいうちから勉強への取組み姿勢が身についています。勉強量も半端ではありません。

一方で「△△が苦手」とか「■■は不得意」のように、勝手に自分でネガティブな領域を設定してしまう子が少なくありません。

この流れが、小中学生レベルで「数学アレルギー」を量産し、進路選択の理系離れを増幅させています。

最近過熱化している英語の早期学習も同じ運命をたどりつつあります。親は「国際社会で活躍する子」をイメージして(あるいは自分が英語ができなかったので)、小学生のうちから子どもを英語塾に通わせますが、結構な割合で「英語嫌い」が生まれています。

ミント塾でも英語のクラスがあります。そこで教える英語は「日本語が分からない人とのコミュニケーション」が目的です。そして「日本人とは違う習慣や考え方をする人たちを理解する」心も育てていきます。

講師は、UCバークレーのMBAで海外生活20年超の元ビジネスマンが務めていますが、彼が一生懸命子どもたちに言い続けている言葉。それは「もっと自信を持って!」です。

勉強慣れしている子ほどテストの点数に敏感です。そして結果が良くないと、すぐに自信を失ったり、「自分には向いていない」といった自己弁護で逃げ道を作ったり。

もしその裏に「減点を避けたい」という、大人の保身に近い意識が潜んでいるとすれば、それは悲しいことです。

消去法で得意を絞り込んだり、マイナス評価につながる要因を排除したりするのは、勝ち負けや出世競争にこだわる大人のやることだからです。

子どもたちには、もっと自分の夢を追いながら、カエル(猫でもいいです)のようにジャンプし続けてほしいと思っています。それが学びと幸せを拡げる力強いエネルギーになっていくからです。

放っておくと萎みがちな子どもの自信を常に膨らませてあげる。そこが、私たち大人の「応援のしどころ」ではないでしょうか。